龍道真一(りゅうどう・しんいち)
1953年生まれ。早稲田大学理工学部中退後、京都大学工学部を経て、1980年、同大学工学研究科修士課程修了。大手電機メーカー勤務のかたわら、企業小説『大衆は神のごとく正しい』(1993年)で作家デビューし、『七難八苦、我に与えよ』(1994年)、『陽よ、明日に輝け!』(1995年)を発表。阪神大震災の際には、自らの体験をもとにした『裂けた空のかなたに』(1996年)を刊行し話題を呼ぶ。その後、『白輪 ― 小説・伊能忠敬』(1999年)、『化天 ― 小説 最後の武士・井伊直弼』(2004年)といった時代小説を精力的に執筆、現在に至る。