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アメリカから来た女性社会学者が、10年の歳月をかけ、日本で体験した茶道の世界を描き、茶道と国民国家との関わりについて考察する。はたして茶道とは? 真の日本らしさとは? 世界に広がる茶道とその背景にあるビジネスモデルとは?― 国際化の中で我々日本人は、茶道を守り伝えるために何をすべきか。
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日本語版へのまえがき
まえがき
序 章 ネーション・ワーク ― ネーションの社会学的分析
第一章 茶を点てる ― 空間・物・行為
第二章 茶を創る ― 文化慣習の国民化
第三章 茶を営む ― 家元制度の解剖
第四章 茶を行う ― 日本らしさの実践と実演
第五章 茶室を越えて
― 文化ナショナリズムの人間行動学をめざして
原注
監訳者あとがき ― 本書をお読みいただくにあたって
参考文献
索引
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クリステン・スーラック(Kristin SURAK)
1976年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修了、Ph.D.(Sociology)。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院准教授。研究テーマは、国際人口移動、文化、民族、ナショナリズムなど。本書の原著により2014年のアメリカ社会学会アジア部門出版賞を受賞。最近は日本の政治にも関心を広げ、各国のマスコミにコメントをよせるなど、国際的に活躍している。裏千家流茶道を学び、宗清の茶号をもつ。
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廣田吉崇(ひろた・よしたか)
1959年生まれ。東京大学法学部卒業、神戸大学大学院国際文化学研究科修了、博士(学術)。兵庫県職員(一般事務職)。著書に『近現代における茶の湯家元の研究』(慧文社、2012年)、『お点前の研究 ― 茶の湯44流派の比較と分析』(大隅書店、2015年)がある。
井上 治(いのうえ・おさむ)
1976年生まれ。京都大学大学院文学研究科修了、博士(文学)。京都造形芸術大学准教授。著書に『花道の思想』(思文閣出版、2016年)、『歌・花・香と茶道』(淡交社、2017年)がある。
黒河星子(くろかわ・せいこ)
1981年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。京都造形芸術大学非常勤講師。
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