日本史のエクリチュール
日本史のエクリチュール 大隅和雄 著 定価(本体2,000円+税) 2024年6月7日発行 四六判並製/208頁 ISBN 978-4-9912486-4-1 C1021 発行 さいはて社 在庫 あり
日本人はなぜ歴史の冒頭に神話を置いたのか? 日本史はどのように書き記され語り継がれてきたか。神話、正史、説話、物語、軍記、伝記、自叙伝など、様々な書に触れて歴史叙述の複雑さと多様性を示し、読者を、悠久の歴史、知的探究の壮大な旅へと誘う。
はじめに 第一章 神々と歴史 第二章 国家の記録 第三章 歴史の物語 第四章 説話の集成 第五章 合戦の物語 第六章 家と個人の経歴 第七章 史書と史論の伝統 あとがき 参考文献 解説(王小林) *本書は1987年6月に弘文堂から刊行されたものを底本にしています。
大隅和雄(おおすみ・かずお) 1932年、福岡県福岡市生まれ。1955年、東京大学文学部国史学科卒業。1961年、同大学院博士課程中退。1964年、北海道大学文学部助教授。1977年、東京女子大学文理学部教授。現在、東京女子大学名誉教授。『愚管抄を読む ― 中世日本の歴史観』(講談社学術文庫、1999年)、『方丈記に人と栖の無常を読む』(吉川弘文館、 2004年)、『中世の声と文字』(集英社新書、2017年)、『日本文化史講義』(吉川弘文館、2017年)他、多数の著書がある。
王小林(おう・しょうりん) 1963年、中国生まれ。1984年、西安外国語学院日本語学科卒業。1994年、京都府立大学修士。1999年、京都大学博士(文学)。香港城市大学アジア・国際研究学科准教授を経て、現在、東西哲学研究所代表。『日中比較神話学』(汲古書院、2014年)、『日中比較思想序論』(汲古書院、2016年)、『古事記と東アジアの神秘思想』(汲古書院、2018年)等、多数の著書がある。