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   お点前の研究 ― 茶の湯44流派の比較と分析 ―


お点前の研究
―茶の湯44流派の
比較と分析―
【オンデマンド版】
廣田吉崇 著
加藤恒彦 装幀
定価(本体3,000円+税)
2020年6月8日発行
B5判並製/224頁
ISBN 978-4-9909566-4-6 C0076
発行 さいはて社

*オリジナル版はこちら





新たなる茶の湯研究の地平を拓く ― 茶の湯のお点前は、流派により、どこがどのように違うのか。お点前の違いから、それぞれの流派の関係はどのように見えてくるのか。大小さまざまな44流派を調査し、各流派の風炉薄茶点前をデータ化して、多変量解析と系統推定による数理的分析を試みる。さらに、現在の点前と近世初期〜中期の茶書の記述を精査し、点前が変化してきたことについて検討。資料編として44流派の系譜も紹介する。

*本書は、2015年3月に大隅書店から発行され、ご好評につき品切れとなりました。この度、オンデマンド版として新たなISBNを付与し、さいはて社のラインナップに加えることにしました。かわりないご愛顧を賜わりたく、よろしくお願いいたします。


序 章 点前の研究の考え方
  1 研究の前史 ― 千利休の点前を求めて
  2 「茶の湯点前比較研究試論」の概要とその後の展開
  3 流派による点前のちがいと変化
  4 本書の構成

第1章 調査対象流派および点前の分析方法
  1 調査対象流派とその概要
  2 点前の分析方法

第2章 多変量解析による分析
  1 多変量解析による44流派の分析
  2 44流派のグラフ化による検討

第3章 文化系統学による分析
  1 現在から過去を推定する学問
  2 文化系統学による44流派の分析

第4章 調査対象項目ごとの検討
  1 項目ごとの検討方法
  2 点前全般についての項目(①〜⑨)
  3 点前手順を細分化した項目(1〜33)

第5章 点前の多様性をめぐる言説
  1 『茶譜』および『茶道望月集』にみる点前の議論
  2 【⑤】茶碗の仕込み方について
  3 【②】帛紗の付け方について
  4 【8】釜の蓋を開けるについて
  5 【7】柄杓を構える(合の向き)について
  6 茶書の記述と現在の状況との比較検討

終 章 点前が変化すること
  1 本書の議論のまとめ
  2 点前が変化した方向性をめぐる仮説
  3 点前の変化についての再考
  4 点前の変化と家元の役割
  5 さいごに

■資料編
 資料1 調査対象流派の系譜
   1 点前からみた流派の問題
   2 Aグループ・千家系IおよびBグループ・千家系II
   3 Cグループ・有楽系
   4 Dグループ・南坊系
   5 Eグループ・その他
   6 Fグループ・石州系
   7 Gグループ・三斎系
   8 Hグループ・遠州系
 資料2 44流派の点前の調査方法
 資料3 類型化における判断
 資料4 参考文献等

あとがき
索 引
プリントオンデマンド版へのあとがき


廣田吉崇(ひろた・よしたか)
昭和34年(1959)生まれ。昭和60年(1985)東京大学法学部卒。平成7年(1995)阪神・淡路大震災を契機に茶の湯研究をはじめる。平成24年(2012)神戸大学大学院国際文化学研究科文化相関専攻博士課程修了。博士(学術)。著書に『近現代における茶の湯家元の研究』、訳書に『MTMJ ― 日本らしさと茶道』がある。





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